平成14年度 家庭科における食に関する研究計画
葛尾小学校現職教育部
1、研究主題
(1)県主題
社会の変化に主体的に対応する豊かな心と、実践力が育つ家庭科学習はどうあれ
ばよいか。
―家庭や地域の人々との豊かなかかわりを大切にしながら、よりよい生活を創り
だす子供をめざして― |
(2)本校主題
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自分や家族の生活に進んで働きかけていく子供の育成
〜 食生活に関する学習を通して 〜 |
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2、主題設定の理由
(1)家庭科における今日的な課題から
今年度からの新学習指導要領では、児童の「生きる力」の育成が強調されている。「生きる力」とは、「いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力」「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心と感動する心など豊かな人間性」それに「たくましく生きるための健康や体力」とされている。このような「生きる力」の重要な柱である健康を保持増進するため、健康教育の一層の充実が求められている。健康教育の中でもとりわけ「食」は、生活に密着したものである。
家庭科の学習でのねらいは、家庭生活への関心や理解、日常生活に必要な基礎的技能と活用能力、生活をよりよくしようとする態度の3つの資質や能力の育成である。これらの改訂の趣旨をふまえ、家庭科の特に「食」に関する学習の改善と充実を図っていくことが強く求められていると考える。
(2)本校の教育目標具現の立場から
本校では、知・徳・体の調和のとれた児童を育成するため、「進んで考える子ども」「思いやりのある子ども」「健康でたくましい子ども」という教育目標を掲げ、生涯にわたる学習の基盤としての「生きる力」を育む教育の推進を目指している。そして、本年度は、「自分の考えを持ち、活動する子ども」を重点目標とした。
家庭科の「食」に関する指導の実践においては、心身の発育・発達や健康の保持増進には、食べ物が重要な役割を果たしていることを自ら学び、考え、活動することができるよう学習指導の質的改善を図っていきたい。また、学校給食の献立を考えてくれている方、調理をしてくれている方などへの感謝の気持ちを持たせることも必要になってくるだろう。
(3)本校の実態から
本村は、自然豊かな山間地にある。保護者の多くは、町内外の事業所などに勤め、祖父母を中心とした兼業農家が多い。そのため、家庭で作られた野菜が食卓に並ぶ家庭が多いと考えられる。しかし、昨年度実施したアンケート(第1回7月、第2回2月に実施)の結果を見ると、嫌いな食べ物として「野菜」をあげている児童が圧倒的に多かった。また、本校の児童の体の発育・発達状況を見ると、肥満児童や、身長の面では全国平均を下回っている児童も多く見られ、食生活に何らかの問題があるように思われる。そこで、昨年度から食生活の在り方についての研究を進め、児童に自分の食生活について見直しをさせ、よりよい家庭生活にするため工夫・実践する子どもの育成に取り組んできた。
児童は以前に比べると、朝食を毎日欠かさず食べたり、嫌いな食べ物が出た時でも頑張って食べようという気持ちが育ってきた。また、野菜や牛乳・小魚、肉・魚を食べる必要性もある程度は分かってきているようだが、まだ半数近くの児童はその必要性を感じていない傾向にある。
上記の理由などから、本校では児童一人一人が自分の食生活から課題を見つけ、生活を改善しようとする子供の育成をめざした研究を進めることとした。
3、本研究でめざす児童像
○ 自分の生活を見つめ、課題を発見し自分らしさを生かして解決する子ども
○ 家庭生活をよりよくしようと工夫・実践する子ども |
4、めざす児童像についての考え方
(1)「 自分の生活を見つめ、課題を発見する」とは
児童は、日常何気なく過ごしており、自分の生活での問題に気づかずに過ごしている。また、自分が家族の一員であるという自覚や、家族の一人として大切な存在であることにも気づいていない。このようなことから、まず、児童に自分自身の生活に問題がないかどうかを実感させることが必要であろう。
そこで、自分自身の生活を「見つめ」させ、問題や課題があることを自分なりにしっかりと把握させたい。
そのためには、児童が自分の生活を見つめ、課題を発見できるような題材の設定や題材との出会わせ方を工夫していく必要がある。
(2)「 自分らしさを生かして解決する 」とは
児童はそれぞれ異なる生活環境の中で育ち、その個性や発達段階、生活体験も様々である。そのような一人一人の児童が、自分自身の問題に対して、どう対処し、解決のためにはどうしたらよいのかを自分で決定することが「自分らしさを生かして解決する」ことになるのではないかと考える。
つまり、「自分らしさを生かして」とは、実験、調理、観察、資料、パソコンやインターネットを通して得られる情報、友達、家庭や地域などから学ぶことを通して、自分なりの方法で主体的に課題を解決することである。このような学習を重ねていくことで、さらに児童一人一人の「自分らしさ」が高まっていくであろう。
そこで、問題解決的な学習の中に実践的・体験的活動を位置づけ、課題解決の方法を考える時間を確保したり、個に応じた支援を工夫したりしていく必要がある。
(3)「家庭生活をよりよくしようと工夫・実践する」とは
学習して得た知識と技能は、もう一度繰り返して学習したり、日常生活で活用したりすることで一層身につくことができる。「家庭生活をよりよくしようと工夫・実践する」とは、児童が家族の一員として自覚を持ち、また家族に対する思いやりや感謝の心を持ちながら、学んだことを積極的に生かして、家庭生活をよりよくしようと、改善を加えたり発展させたりしようとすることである。
そのために、授業の中では児童の考え方を大切にしながら、基礎的・基本的な生活の技能を身に付けさせ、また、児童が活動の中で、自ら考え、判断しながら知識や技能を身に付けることができるような学習方法・場の設定を考えていく必要がある。
5、研究の見通し
(1)研究仮説
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| 児童が自分自身で、食生活の課題を解決していくことができるような題材との出会わせ方や、個に応じた支援、場の設定を工夫していけば、児童一人一人が自分や家族の生活をよりよくしようと働きかけていくことができるであろう。 |
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(2)研究の視点
@ 基礎基本の明確化と他教科との関連性・系統性
A 題材との出会わせ方の工夫
B 自分らしさを生かして解決するための支援
C 家庭や地域との連携・協力の取り方の工夫
6、研究内容
@ 児童の実態把握と基礎基本の明確化
・児童へのアンケートの実施
・家庭科における学習の仕方・身に付け方の開発
A 題材との出会わせ方の工夫
・他教科との関連・系統性を考慮した指導計画の作成
・学習意欲を喚起させる導入時の活動の工夫
・生活を見つめなおせるための資料提示の工夫
B 自分らしさを生かして解決するための支援
・課題解決の方法を考える時間の確保や発問の工夫
・個人課題にそった学習方法、場の設定(T・T、情報教育機器の活用など)
・実践力を育む評価の工夫
・実践カードの工夫と活用
C 家庭や地域との連携・協力の取り方の工夫
・家庭や地域への広報活動
・食に関する授業の参観
・ゲストティーチャーとしての学習への協力
7、研究計画
第1年次(平成13年度)
・研究計画の立案と研究体制の確立
・児童の実態把握と理論研究
・学習環境の整備
・教師の力量を高める研修
第2年次(平成14年度)
・1年次研究の継続・深化・発展
・理論研究に基づく授業研究
・学習環境の改善
・小教研での研究公開
第3年次(平成15年度)
・2年次までの研究の継続・深化・発展
・研究のまとめ
8、研究組織と任務
・研究計画の立案、推進
・実践研究部、専門部との連絡調整
・研究主題に迫るための研究計画に関する共通理解 ・授業研究による実践と検証
・教材研究、実践的研究の推進
・研究授業の全体の運営
・年間指導計画の検討、作成
・全体計画の検討・立案
・研究推進計画の検討・立案
・指導案形式の検討
・基礎、基本の洗い出し
・実態調査の計画・実施・集計・分析
・評価規準の見直し・改善
・学習環境の整備計画と実践
・検証授業の写真撮影等
9、研究の経過
第1年次(平成13年度)
| 時 期 |
実 践 の 主 な 内 容 |
4月
5月 |
□研究計画検討(現職教育推進委員会)
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6月
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□本年度の研究についての検討(全体会)
□各研究部の計画立案(各研究部、全体会)
■第1回授業研究 (3年)
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7月
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□本年度の研究内容の確認
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8月
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□研究推進の確認
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9月
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■第2回授業研究 (1年)
※指導訪問
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10月
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□研究内容の見直し(各研究部)
■第3回授業研究 (6年)
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11月
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□先進校視察
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12月
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■第4回授業研究 (5年)
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1月
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■第5回授業研究 (4年)
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2月
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□次年度の研究計画立案
□平成13年度研究のまとめ
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3月
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□次年度の研究計画立案
□研究内容の確認
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第2年次(平成14年度)
| 時 期 |
実 践 の 主 な 内 容 |
4月
5月
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□研究計画検討(現職教育推進委員会)
□本年度の研究についての検討(全体会)
□各研究部の計画立案(各研究部、全体会)
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6月
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■第1回授業研究(4年)
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7月
8月
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■第2回授業研究(5年)
□研究集録作成計画と分担
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9月
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■第3回授業研究(2年)
□集録、要項作成
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10月
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※小教研第2次研究会
□分科会、全体会の運営
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11月
12月 |
□研究の成果と課題の確認
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1月
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□今年度研究のまとめ
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2月
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□次年度の研究計画立案
|
3月
|
□次年度の研究計画立案
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